音響・振動診断システム VisibleWave
製品構成
ソフトウェアは,解析評価と自動診断用の2種類をご準備しています。
解析評価用ソフトウエア
音の計測からグラフによる可視化,数値による定量化を行えます。また判定条件を設定して自動診断および事前検証が行えます。音や振動の分析評価作業,自動判定用の判定条件チューニング作業等にご利用いただけます。
- ●ソフトウェア構成
- 基本セットが最少構成となります。必要なオプション機能を個別に追加選択していただけます。
分類 | 機能名称 | グレード | 機能の概要 | |||
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A | B | C | D | |||
基本 セット |
計測 | ○ | ○ | ○ | ○ | PCのサウンドデバイスを利用した計測。ステレオ入力で2ch同時計測。計測開始はマニュアル/自己トリガー/外部トリガーに対応。 |
解析 (可視化処理) |
ウェーブレット変換を応用した可視化処理を採用。フィルタ型/実効値型の2種類。間引き演算の設定。 | |||||
グラフ表示 | 三次元,グラデーション,横断面,縦断面,サイドビュー,フロントビュー,原信号の各グラフを表示。グラフスケールの自動補正が可能。 | |||||
データの保存・読出し(基本) | 原信号,wav,一括データの保存,読出しに対応(バイナリ形式) | |||||
オプション | アナログ入力対応(4ch) | ○ | ○ | ○ | ○ | アナログ入力カードを使用したデータ計測に対応,最大4ch同時計測。計測開始はマニュアル/自己トリガー/外部トリガーに対応。 |
データの保存・読出し(拡張) | ○ | ○ | ○ | ○ | テキスト形式によるデータの保存・読出し,可視化データの個別保存・読出しに対応。 | |
FFT | ○ | ○ | ○ | ○ | FFT解析,グラフ表示。周波数特性補正(A・C),4つの窓関数を選択可能。 | |
数値演算 | ○ | ○ | ○ | 計測データの原信号もしくは可視化処理1/2,FFTを実行し、実効値や最大値,ピーク計数などの数値演算が可能。CSVファイル出力が可能。 | ||
参考騒音値演算 | ○ | ○ | 原信号ファイルから音圧レベル(FLAT,C特性),騒音レベル(A特性)を算出します。 | |||
音の抽出・消去 | ○ | ○ | 計測データから任意の時間,周波数を選択して抽出,消去し,音データを生成します。 | |||
解析結果の補正 | ○ | ○ | 可視化処理の振幅を乗数・べき乗・dB値に補正しグラフに表示します。 | |||
2データグラフ重ね合せ | ○ | ○ | 2データを読込んで、原信号・横断面グラフ上で重ね合せて表示。また2データの差分(減算/除算)も同時表示が可能です。 | |||
2データ差分演算 | ○ | ○ | 2データに対して数値演算を実施し、演算結果の差分の算出,最大差分値周波数を自動抽出。CSVファイル出力機能有り。 | |||
データ一括処理 | ○ | ○ | ○ | 計測済データを一括選択して、各グラフの画像データ(bmpデータ)を一括生成します。 | ||
オフライン診断 | ○ | ○ | ○ | 事前に設定した判定パラメータ設定に基づき、一括選択した計測済データをオフラインで診断します。診断結果はCSVファイルへ出力します。 | ||
自動診断 | ○ | ○ | 判定パラメータの設定に基づき、計測から診断までを自動的に実行します。診断結果は画面表示およびCSVファイルへ出力します。 |
- ●グレード構成
- オプション機能を組み合わせた推奨モデルとして,以下の4つのグレードを設定しています。
グレード | 位置付け | 説明 | 用途 |
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A | 三次元解析ベーシックモデル | 計測・解析・グラフ表示・保存の基本機能を備えた解析ツール | ●音や振動を視覚化 ●異常の発生要因評価 ●レポートのエビデンスに活用 |
B | 解析機能強化モデル | 音や振動の特徴を捉える機能の充実を図り自動診断実現を支援 | ●研究開発部門での音の評価・解析 ●ライン用システム導入の事前検証用 |
C | 診断機能強化モデル | 解析ツールに判定機能を持たせてオフライン診断を実現 | ●オフラインでの抜き取り検査 ●ライン用システムの判定パラメータ設定ツール |
D | フルスペックモデル | 全てのオプション機能を備えたフルスペックモデル | ●ライン用システム導入の事前検証 および判定パラメータ設定ツール |
自動診断用ソフトウエア
量産製品検査ラインでの検査の自動化や,設備の常時監視など判定処理が必要な用途に適用します。
自動診断基本モジュール | 判定パラメータの設定に基づき,計測から診断までを自動的に実行します。診断結果は画面表示およびCSVファイルへ出力します。(解析評価用ソフトウェアの自動診断機能を切り出し、アナログ入力や信号処理を実装したソフトウェアです) |
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- ●自動診断用ソフトウェアは自動診断に特化したソフトウェアです。計測データの解析評価作業やオフライン検証作業を行うには,解析評価用ソフトウェアが別途必要となります。
- ●検査の完全自動化に伴うお客様設備とのインタフェースや判定ロジック,操作画面の変更など個別にご要望を承ります。
ハードウェアの構成例
- ●計測機器(マイク,加速度ピックアップ等)は用途に応じて選択できます。
- ●信号はPCのサウンドデバイス(マイク入力,LINE入力)による取り込みも可能ですが、取込精度はPCの性能に依存します。
- ●PCやアナログ入力カードなどハードウェア選定の際は対応可能な製品について事前にお問合せください。