クレーン用電機品
制御方式とその適用
特長
各種制御方式に対応した豊富な品揃え
クレーン用電機品の仕様はクレーンの構造,用途,電圧,制御方式などにより決まります。またクレーンの使用頻度,設置環境により,モータ・抵抗器などの定格が変わります。各種の制御方式,制御機器を準備し,ご使用に適した選定が出来るようまとめています。
各制御方式の比較につきましては、左下「各制御方式を見る」を参照ください。
長年の実績に基づく高信頼性
40年以上にわたる実績から信頼性の高い制御装置です。
(注)制御盤はシステム販売となります。
制御方式
制御方式 | 適用負荷 (用途) |
速度制御範囲 | 変動率 | 適用電動機容量 | 形名選定 | カタログ |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() サイリスタ制御 |
プラス、マイナス、いづれの負荷でも可。(巻上,横走行,引込等) | ±5%~ ±95% |
3% | 15kW~350kW | 形名選定 | カタログPDF |
±5%~ ±95% |
5% | 2.2kW~110kW | ||||
![]() 高圧リアクトル 制御 |
±10%~ ±95% |
5% | 15kW~750kW | 準備中 | 準備中 | |
![]() うず電流ブレーキ 自動制御 |
+20%~ -50% |
約10% | 7.5kW~250kW | 形名選定 | カタログPDF | |
![]() 油圧押上機 ブレーキ制御 |
マイナス負荷(巻上,引込等) | -20%~ -30% |
約20% | 5.5kW~75kW | 準備中 | |
![]() 二次抵抗制御 |
プラス負荷(横行,走行,旋回等) | 低速にて 極めて大 |
2.2kW~110kW | 準備中 |
制御装置の特長
サイリスタ制御
交流巻線形モータの一次電圧をサイリスタにより制御し,速度を変える方法です。
モータの駆動トルクの大きさを加減することが出来るため,効率のよい精度の高い制御特性を得ることができます。
正転/逆転の切替を含めて,サイリスタ制御を行うものを当社ではCR-B制御と呼んでいます。
正転/逆転の切替は,可逆電磁開閉器を用いたものを当社ではCR-C制御と呼んでいます。
高圧リアクトル制御
高圧(3KV級)交流巻線形モータの速度制御方式として可飽和リアクトルを用いる制御方式です。 可飽和リアクトルによりモータ電流を無段階に制御して,トルクを加減できることを利用し,モータ速度を自動制御するものです。
当社ではこれをBL制御と呼んでいます。
うず電流ブレーキ自動制御
交流巻線形モータを巻上用駆動機として使用する場合,巻下げ制御用としてうず電流ブレーキを使う方法があります。 この方法は負荷の大小により,うず電流ブレーキの励磁電流を自動調整する方式です。
当社ではこれをAS制御方式と呼んでいます。
油圧押上機ブレーキ制御
交流巻線形モータをクレーンの巻上用駆動機として使用する場合,巻下げ時に低速を得る安価な方法として油圧押上機ブレーキによって,速度制御する方法があります。
当社ではこれをMB制御方式と呼んでいます。
二次抵抗制御
交流巻線形モータをクレーンの横行,走行などの駆動機として使用する場合,モータ二次側に接続された外部抵抗(値)を変えることによりモータの速度を変える方式です。
当社ではこれをFK制御方式と呼んでいます。