事例

可視化処理機能により、正常品と異常品の音や振動の違いを視覚化し、解析評価した事例を紹介します。生波形では判別しにくい正常品と異常品の音や振動の特徴や違いを視覚化、定量化します。FFTでは特徴を把握しづらい時間の経過とともに変化する音や振動の特徴の把握にも有効です。

これら特徴の違いをもとに判定閾値を登録し、音や振動の検査の自動化を実現します。AIによる学習時には学習データを可視化処理データ化して取り込むことで判定閾値の精度を高めます。

パワーウィンドウレギュレータ

パワーウィンドウレギュレータ単体の動作音を解析・判定した事例です。異常品は、「ウンウンウン」と唸るような異音が聞こえます。

生波形

正常品

異常品

可視化処理

正常品

異常品

生波形では異音の特徴が他の動作音の中に埋もれて不明確ですが、可視化処理した三次元グラフでは異常品の特定の周波数に大きな振幅変動が含まれており、「ウンウンウン」と聞こえる異音の聴感と一致します。

ドアミラー用アクチュエータ

ドアミラー用アクチュエータ単体の動作音を解析・判定した事例です。NG品は、動作途中からざらつくような異音が聞こえます。

生波形

正常品

異常品

可視化処理

正常品

異常品

可視化した三次元グラフでは、異常品のざらつくように聞こえる異音の特徴が、途中から振幅が大きく(赤い成分が多くなる)傾向となって見られます。

自動車部品用ベアリング

自動車部品に使用されるベアリング単体の回転振動を解析・判定した事例です。異常品は、回転時にコトコトと周期的な異音が聴こえます。

生波形

正常品

異常品

可視化処理

正常品

異常品

可視化処理した三次元グラフでは異常品の特定の周波数に周期的な成分が見られ、「コトコト」と聞こえる異音の聴感と一致します。