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2005年3月29日

広 報

東京都千代田区九段北1−13−5
三菱電機エンジニアリング株式会社

EMC・安全認証取得事業の拠点を名古屋に開設し,全国ネットを完成
「EMC中日本センター」を開設
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 三菱電機エンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区,社長:綿谷晴司)は,EMC*1(電磁環境適合性)規格測定・試験および認証取得事業の拠点として,名古屋市大曽根に「EMC中日本センター」を開設し,4月から業務を開始します。
 このセンターは,大型機器にも対応した「出張(オンサイト)試験」*2設備を保有し,国内外各国の規制・規格に基づく測定・試験から設計コンサルティング,対策支援,認証取得までの全工程を一貫して行うことができる事業拠点です。また,「3m法対応電波暗室」*3を保有し,各種EMC試験の対策支援にも対応いたします。
 これにより,全国に4ヵ所(神奈川,名古屋,広島,長崎)のEMC事業拠点の設置が完了し,各地域の顧客に機動的に対応できる体制を構築いたしました。

開設のねらい

 近年,世界各国でEMC・安全に対する法規制が開始され,製品を輸出する場合には出荷先の規制に適合する必要があります。また,日本国内でも医療機器に対するEMC規制が2004年10月から「クラスII分類」*4にも適用が開始されるなど,国内向け製品にも規制が拡大しています。
 当社は,EMC・安全認証取得事業を「e-CDS(開発設計サービス)事業」の一つの柱と位置付け,これまでに「EMC東日本センター」(神奈川県鎌倉市),「EMC西日本センター」(広島県福山市),「EMC九州センター」(長崎県時津町)を事業拠点として開設してきました。
 今回の「EMC中日本センター」開設により,工作機械メーカーなどの需要が期待でき,工業生産が好調な中部地区において,顧客に密着した総合的なサービスが提供できるようになります。
 今後,三菱電機グループ外の顧客開拓による事業拡大を図り,2006年度には全社で年間売上高10億円を目指します。

サービスの特長
1.中部地区に密着した,迅速できめ細かなサービスを提供
中部地区の顧客には,これまで「EMC東日本センター」(神奈川県鎌倉市),もしくは「EMC西日本センター」(広島県福山市)にて対応していましたが,「EMC中日本センター」の開設に伴い,今後は地域に密着した迅速できめ細かなサービスを提供します。
2.設計コンサルティングから試験・対策支援・認証取得まで一貫したサービスを提供
これまでエンジニアリング会社として培った電気・電子機器の設計技術をベースに,測定に留まらず,設計コンサルティング・対策支援・認証取得まで一貫したサービスを全て当社内で対応いたします
.輸出先の安全認証取得についてトータルサービスを提供
機械装置・半導体製造装置などの認証試験サイトに持ち込みが困難な大型機器の場合,当社が顧客の工場などに試験設備を持ち込み,試験を実施いたします。

報道機関からのお問い合わせ先

三菱電機エンジニアリング株式会社 
総務人事部 総務グループ 電話(03)3288-1101

 

「EMC中日本センター」概要

名 称 EMC中日本センター
所在地 〒461−0048 愛知県名古屋市東区矢田南5−1−14
電話番号 052−712−6592
施 設 3m法対応電波暗室(1基)
出張(オンサイト)試験設備(1式)
サービス業務内容 EMCに関する測定・試験,設計コンサルティング,対策支援,出張測定,認証取得
試験対象製品群 各種電気,電子機器

用語解説
*1:「EMC」
EMCは,Electro Magnetic Compatibilityの略語で,日本語では「電磁環境適合性」と訳されています。外部からの様々な妨害電磁波に対する「電磁波耐性」とその機器自身から発生する電磁波が他の機器に妨害を与える「電磁波妨害」の2つの相反する現象を調和・適合させることをEMCと呼んでいます。
 
*2:「出張(オンサイト)試験」
移動・搬送が困難な大型機器や設置場所が限定されている半導体製造装置など,電波暗室に持ち込みが出来ない場合,試験設備を現地に持ち込んで,試験(測定・対策)を実施します。
 
*3:「3m法対応電波暗室」
妨害電波を測定するため,天井及び壁に電波吸収体を貼付して,電波の反射をなくした暗室です。EMCに関する各種測定・試験を本室で行い,検査する電子機器と電磁波発信用のアンテナとの距離を3m離して試験します。
 
*4:「クラスII分類」
厚生労働省,薬事法の通知「医療用具の電磁両立性に関する規格適合確認の取り扱いについて」による分類。接触度など人体への影響度の違いによりクラスIからクラスIVの4段階に分類されている。人体への影響度がもっとも高い分類がクラスIVとなり,心臓ペースメーカー,人工心臓弁等が該当する。クラスIIに属する機器例としては,超音波画像診断装置,内視鏡等となる。
 
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以上

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