２００５年３月１日

東京都千代田区九段北１−１３−５
三菱電機エンジニアリング株式会社

理化学業界向けに、静かで・省エネ・コンパクト ペルチェ方式「電子冷却保管庫｣ 発売

　三菱電機エンジニアリング株式会社（本社：東京都千代田区，社長：綿谷晴司）は，薬品などを６５％以上の湿度を保ちながら約４℃で低温保管できるペルチェ方式｢電子冷却保管庫｣を，理化学業界向けに３月２５日から発売します。
　当社は，個人向け電子適温庫｢グランペルチェ｣を１９９９年７月に発売して以降，コンプレッサーを使わずに，ペルチェ素子を利用して温度を調節する環境にやさしい冷蔵庫，保管庫をシリーズ化しており，これまでの累計生産台数は約１万５千台になります。
　第４弾となる本製品は，２００３年２月に発売した低温培養機｢クールインキュベータ｣をもとに開発したもので，省電力，省スペースの上に，振動も少ないことから，研究室や実験室における試薬・薬品等の保管に最適です。
　また，温度調節機能を省略したことにより低価格化も実現しましたので，研究者１人に１台といった導入も可能です。

１．ペルチェ冷却方式の採用で，14dBの静音と低振動を実現

コンプレッサーを使わずペルチェ素子で冷やす方式を採用しているため，音や振動が非常に少なく，14ｄB（デシベル）の静かさです。

 

２．65％以上の湿度保持により，試薬や薬品などの保管に最適

ペルチェ素子による輻射冷却で，室温２５℃の場合，庫内温度を約４℃，湿度を約６５％以上に保ちます。庫内の温度変化は±１℃以内と小さく，庫内が乾燥することもありませんので，乾燥や振動を嫌う試薬・薬品などの保管に最適です。
※室内が乾燥している場合および周囲温度が庫内温度より低い場合は湿度65％を下回る場合があります。

 

３．コンプレッサー方式と変わらない省エネを実現

年間消費電力量は２００kWhで、低ランニングコストのコンプレッサー方式と変わらない省エネ化を実現しました。

報道機関からのお問い合わせ先

三菱電機エンジニアリング株式会社　
総務人事部　総務グループ　電話(03)3288-1101

　従来，理化学業界などの研究室や実験室では，冷却保存の必要な試薬や薬品などは大型冷蔵庫等を用いて,複数の研究チームまたは研究者が共同で保管していました。しかし，狭い研究・実験室スペースの有効利用や個人使用の試薬・薬品の多種多様化などから，コンパクトでパーソナルな冷却保管庫の必要性が高まっています。
　当社は今回，既に市場に投入している｢クールインキュベータ｣に加えて，低価格化を実現した新製品の発売により，シリーズの拡充を図ります。

2種類の半導体(P型とN型)を電極でつなぎ，電流を流すと一方で吸熱が，もう一方で発熱が生じるペルチェ効果を利用しています。オゾン層破壊や地球温暖化で問題になっているフロンガスを使用しない，環境に配慮した電子冷却方式です。

三菱電機エンジニアリング株式会社　アメニティ事業部

以上