２００４年５月１７日

東京都千代田区九段北１−１３−５
三菱電機エンジニアリング株式会社

簡易型，屋外型システム，小型システムの３機種を発売 超指向性音響システム「ここだけ」に新製品

　三菱電機エンジニアリング株式会社（本社：東京都千代田区，社長：綿谷晴司）は，超指向性音響システム「ここだけ」シリーズの第２弾として，放射器，変調器，増幅器を一体化した｢簡易型｣，あらゆる設置条件に対応した｢屋外型システム｣，放射器を従来の約半分の口径とした｢小型システム｣を６月１日から受注開始いたします。
　超指向性音響システム｢ここだけ｣は，ビーム状に音が伝わるため，特定の狭いエリアにいる人に限定的に音を届けることが可能です。複数の音声を流してもお互いの音が混じることがなく，音声を必要としている人だけに的確にアナウンスすることができます。

＜簡易型＞ 放射器と変調･増幅回路を一体化し，従来製品のほぼ半額を実現

放射，増幅，変調機能を一体化したオールインワン製で,価格は従来製品のほぼ半額としました。
新たに独自の回路方式を開発し，放射器，変調器，増幅器を一体化した小型・省電力の一体型システムを実現しました。

超音波発生素子に特殊なコーティングを施し撥水性、耐環境性を高めました。また，筐体を防水構造にすると同時に，構造解析技術を駆使して風雨に耐える堅牢構造を開発し搭載しました。
これらにより，屋外用(防水性JIS C 0920：保護等級５(防噴流形))放射器を実現でき，超指向性音響システムの用途拡大が可能となりました。

小型化の要求に応えるため，小径の超音波発生素子を採用して面密度を上げ，直径で５０％(従来比)の小口径を図りながらも音圧レベルを維持できる小型放射器を開発しました。千葉工業大学（鈴木英男教授）との共同研究により，放射器から発せられた超音波から可聴音が生成される過程を可視化するシミュレーション技術を開発し，小型放射器の音圧レベル評価に利用しました。

三菱電機エンジニアリング株式会社　
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　超指向性音響システム｢ここだけ｣は，強力な超音波が空気を伝搬する過程で発生するひずみ成分を利用して可聴帯域の音を得るパラメトリックスピーカーの原理を利用しています。
　昨年５月に発売した製品は，放射器，増幅器，変調器を組み合わせたシステム（参考標準価格：147万円[本体価格140万円]）で，鉄道などの交通機関，博物館やイベント等でご利用頂いていますが，お客様から要望の多かった低価格化，屋外用，小型化の声を踏まえ，本シリーズを開発しました。
　本シリーズの発売で，低価格での放射器の多数利用，バリアフリー化を目的とした屋外での案内，狭い場所への設置など,「ここだけ」の使用範囲が広がります。

簡易型

屋外型システム

小型システム

三菱電機エンジニアリング株式会社　メディアシステム事業部

以上