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タッチパネルモニターTSDシリーズ

用語解説
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液晶とは?
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液体と固体の中間の状態にある物質で、自然状態では、分子がゆるやかな規則性をもって並んでいます。電圧をかけると分子の並び方が変わる性質があります。
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コントラスト比とは?
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液晶モニターにおいては、明(全白表示)状態と暗(全黒表示)状態の明るさの比、又は輝度の比のことを言います。液晶パネルの基本を示す重要な数値の一つです(他に輝度・視野角があります)。
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視野角とは?
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液晶モニターは画面を見る方向(角度)によって見え方(コントラスト比や色)が異なる性質を持っています。液晶モニターにおいてコントラスト比が維持される画面正面から測った角度範囲を視野角と言います。
液晶パネルは、CRTと比べ、視角依存性が大きい(視野角特性が悪い)ため、この特性が問題になりますが、近年広視野角化の改良が進んでいます。
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表示色とは?
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モニターの表示可能な色の数です。カラーモニターの場合、モニターの表示能力はフルカラー(約1,677万色)であっても、それをつなぐVRAMの容量と、モニターの解像度との関係によって表示色は制限されます。
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画素/ドットとは?
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画面を構成する最小(面積)単位です。液晶パネルでは、RGB<Red・Green・Blue>3点(ドット)をまとめて1画素と言います。(RGB各1点ずつを1画素と言う場合があります。)
電子情報技術産業協会(JEITA)では、RGB3点を1画素としています 。
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画面表示解像度とは?
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映像をどれだけ細かく表示できるかを示す数値です。モニターは点の集合で画面を表示するため、その点の数で解像度を示しています。また、最大解像度とは、そのモニターの表示可能な最大の解像度のことです。
ディスプレイの精細度に関する規格として- ●VGA = Video Graphics Array、640×RGB×480ドット
- ●SVGA = Super Video Graphics Array、800×RGB×600ドット
- ●XGA = eXtended Graphics Array、1,024×RGB×768
- ●QVGA = Quadra Video Graphics Array、1,280×RGB×960ドット
- ●SXGA = Super eXtended Graphics Array、1,280×RGB×1,024ドット
- ●SXGA+ = Super eXtended Graphics Array +、1,400×RGB×1,050ドット
- ●UXGA = Ultra eXtended Graphics Array、1,600×RGB×1,200ドット
- ●WXGA = Wide eXtended Graphics Array、1360×RGB×768ドット
- ●WSXGA+ = Wide Super eXtended Graphics Array +、1600×RGB×1050ドット
などがあります。
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TFTとSTNの違いは?
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TFT(Thin Film Transistor)とSTN(Super Twisted Nematic)では液晶素子の駆動方式が違います。
STN は単純マトリックス駆動方式であり、コントラストや応答速度の点でTFTに劣ります。
TFTはアクティブマトリックス駆動方式であり、高コントラストで応答速度に優れ、動画の表示に適しています。
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応答時間とは?
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信号を入力してから、動作開始あるいは出力するまでの時間のことです。液晶パネルでは、オンまたはオフの駆動信号が伝わった時に、透過率あるいは反射率が所定値に達するまでの時間のことを言います。
オンの応答時間とオフの応答時間を合わせた時間を指す事もあります(応答速度とも言います)。
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スムージング機能とは?
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液晶タッチパネルモニターの持つ解像度(最大値)より低いビデオ信号が入力された場合、そのままでは画面はパネルの中央に小さく表示されてしまいます。
例えば液晶タッチパネルモニターが1024×768の場合に640×480や800×600の解像度を選択すると画面が拡大表示されますが、この場合、文字の直線部分や表の罫線の太さなどが一定にならない現象を補正する機能がスムージング機能です。
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ディザリング(dithering、擬似フルカラー)とは?
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表示機能を最大限に発揮させるため、26万色表示の液晶タッチパネルモニターを使用した液晶ディスプレイにおいてディザリングまたはFRC (Frame RateControl)という機能を利用して数回の画面(フレーム)書き換え(リフレッシュ)で異なるカラーパターンを表示することにより残像効果を利用して1600万色以上の表示を可能にします。
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クロック(CLOCK、Display Width、水平サイズ)/フェーズ(PHASE、クロック位相、位相)調節とは?
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画面がちらついていたり、にじむように見える場合に調節します。
アナログ入力信号をデジタル信号に変換する際のサンプリングのタイミングを調節します。クロック(Clock、Display Width、水平サイズ)を正しく調節した後でフェーズ(PHASE、位相、クロック位相)調節を行うことでクリアな画像が得られます。
液晶タッチパネルモニターの調節手順については、取扱説明書を参照ください。
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自動調節(オートアジャスト・オートセットアップ・オートイメージ)機能とは?
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コンピュータ(グラフィックボード)からの入力信号を自動判別し、ワンタッチで最適な画面に調節する機能です。
※環境によっては若干の手動調節を必要とする場合があります。
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ノーマリブラックとは?
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液晶パネルにおいて電圧を加えない時、透過率あるいは反射率が最小(黒表示)で、電圧を加えると透過率が上がる方式のことを言います。
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ノーマリホワイトとは?
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液晶パネルで電圧を加えない時、透過率あるいは反射率が最大(画面が白くなる状態)で、電圧を加えると透過率が下がる方式のことを言います。
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バックライトとは?
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液晶パネルの背面に設置する光源のことです。
蛍光ランプ(主に冷陰極管)と導光板、拡散板(シート)などで構成されています。
8型以上の液晶パネルでは蛍光ランプを使用することが主流ですが、近年はLED(白色や三原色)バックライトも小型液晶パネル(特に携帯型電子機器)を中心として使用されています。
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ガンマ(γ)特性とは?
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液晶パネルなど表示デバイスの特性として、入力電圧の上昇に対し表示輝度(明るさ)は正比例的には上昇せず(曲線的に上昇する)このことをガンマ(γ)特性と言います。
また、より自然に近い表示を得るための補正操作をガンマ補正と言います。
液晶モニターはCRTモニターとのコンパチビリティを持たせるため、CRTと同じような特性を持たせるように補正を行っています。
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IP規格とは?
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IPとは、International Protection規格の略で制御ボックスや操作ボックスなどの保護等級です。IEC60529(1989年)で制定され、JISでもC0920(1993年)に定められています。本来は人間による接触等の定義もあるのですが、外来固体物(ちりやほこりなど)と水の浸入に対する保護等級を表します。
表現の方法は、IP(第1特性数字)(第2特性数字)となっており、例えばIP64と言うようになります。第1特性数字(外来固体物に対する保護内容)
数字 / 機器に対する保護内容 / 人体に対する保護内容(接触に対して)
0 / (無保護) / (無保護)
1 / ≧直径50mm / 手の甲
2 / ≧直径12.5mm / 指
3 / ≧直径2.5mm / 工具
4 / ≧直径1.0mm / 針金
5 / 防塵形 / 針金
6 / 耐塵形 / 針金第2特性数字(水の浸入に対しての保護内容)
数字 / 保護内容 / 意味
0 / (無保護) / 保護は特に考慮されない
1 / 垂直滴下 / 鉛直に滴下する水滴によって影響されない
2 / 滴下(15 傾斜) / 正常な取り付け位置より15°以内の範囲で傾斜した時、鉛直に滴下する水滴によって影響を受けない
3 / 散水 / 鉛直から60°以内の噴霧状に落下する水滴によって影響を受けない
4 / 飛沫 / いかなる方向からの水の飛沫によっても影響を受けない
5 / 噴流 / いかなる方向からの水の直接噴流によっても影響を受けない
6 / 暴噴流 / いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても影響を受けない※
7 / 浸漬 / 規定の圧力、時間で水中に浸漬(しんせき)しても影響を受けない(一時的な水没)※
8 / 浸水 / 常時水中に没しても影響を受けない(恒久水没)※
※JIS C0920では、水の浸入を許容していません。
他に付加特性文字等もありますが、省略します。
IP64であれば、外来固体物に対して「耐塵形(6)」、水に対して「飛沫(4)」の保護がなされていることを示します。
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DDCとは?
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DDCは、Display Data Channelの略で、VESAが策定した”プラグ・アンド・プレイ機能”を実現するための規格です。
プラグ・アンド・プレイ機能は、Windows98/Me/XP/Vistaで利用できます。
モニタがDDC規格に対応していれば、モニタの特性が自動的にコンピュータ側に設定されます。
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DPMSとは?
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DPMSとは、Display Power Management Signalingの略で、VESAが策定したモニタの節電に関する信号規格です。
一定期間コンピュータのマウスやキーボード入力を行なわなかったときに、モニタの表示を消したりするなどの仕様が盛り込まれています。
尚、節電機能(パワーマネージメント機能)を有効にするには、DPMS規格に対応したコンピュータを使用し、コンピュータ側で設定する必要があります。
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DVIとは?
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DVIとはDigital Visual Interface の略で、DDWG(Digital Display Working Group)により規定されており、DVI-D/DVI-A/DVI-Iがあります。
- ●DVI-Dは、TMDS規格のデジタル信号のみサポートします。(アナログ信号はサポートされません。)
- ●DVI-Aは、アナログ信号のみをサポートします。(デジタル信号はサポートされません。)
- ●DVI-Iは、1つのコネクタでTMDS規格のデジタル信号とアナログ信号をサポートします。
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VESAとは?
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VESAは、Video Electronics Standard Associationの略で、IBM PC/AT互換機(DOS/V対応機)のグラフィックス環境についての標準化団体です。
アメリカのコンピュータメーカーや周辺機器メーカーが多数参加しています。
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VCCIとは?
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「情報処理装置等電波障害自主規制協議会」のことで、ラジオ・テレビジョン等の受信機に障害を与えないよう、情報処理装置 および電子事務用機器等の情報技術装置から発生する妨害波の自主規制措置を設け、わが国の健全な情報化社会の発展に貢献することを目的として設立されました。
使用される環境によって「クラスA情報技術装置」および「クラスB情報技術装置」に分けられます。
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照度とは?
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光を受ける面の明るさです。単位は、ルクス(lx)。
光束(光の量)は光源の単位ですが、照度は照らされる所の明るさです。
定義は、理想の点光源1カンデラから1m離れた所を照らす明るさが1ルクスになります。
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輝度とは?
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ある方向から見た物体の輝き。光を受けた物体が反射した時の明るさのことです。
単位は、カンデラ毎平方メートル(cd/m2)
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アナログ抵抗膜方式とは?
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透明導電膜を施した固定電極(ガラスが一般的だがフィルムを使ったものもある)と可動電極(フィルムが一般的だがガラスを使ったものも増えてきている)を対向して配置し、両者を接触させることで、タッチ位置を検出する方式。
タッチする媒体を選ばないため、どんなものでタッチしても反応します。
タッチセンサー表面がフィルムになっていますので、カッターなどの鋭利なものでは破損する可能性があります。
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超音波表面弾性波方式とは?
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ガラス面上に配置された発信子から表面弾性波を出し、対向するガラス面上に設けた受信子で受けるもので、その間に表面弾性波を弱める(吸収する)ものが存在しない場合とする場合の変化を感知し、タッチ位置を検出する方式。
指など超音波を吸収する柔らかいものに反応します。ただし、水滴や虫などの異物に反応する可能性もあります。
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アナログ容量結合方式とは?
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4コーナー(実際には電界を均一とするため各辺に及ぶ)の電極から、透明導電膜上に低電圧電界を均一に分散させ、導電体が透明導電膜上に触れると接触部分が容量結合して電界が変化する。その変化量を感知し、タッチ位置を検出する方式。
人体の静電容量を検知して反応しますので、素手でタッチした場合のみ反応します。
しかし、水滴や虫などの異物には反応しませんので誤動作の心配がありません。
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投影型静電容量方式とは?
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一般的に、ガラスとガラスの間にX電極とY電極が格子状に交差して配置されており、間に絶縁を施すことでコンデンサを形成し、 この電極パターンの容量値の変化を感知し、タッチ位置を検出する方式。
指などの静電的な導電性がある物体を検知して反応します。
操作感は、スマートフォンやタブレット端末と同じく”なでる(触れる)”感覚となります。
マルチタッチによる拡大(ピンチイン)や縮小(ピンチアウト)、回転(ローテート)が可能です。
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赤外線方式とは?
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タッチ面上に並んで配置された赤外線LEDを発光させ、対向した位置に同じく並べて配置されたフォトトランジスタで光の有無を検出する最も理解しやすい方式。
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FA環境対応とは?
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当社ではFA機器やシステムに搭載されることを考慮して設計したタッチパネルモニターをFA環境対応と呼んでいます。
FA環境対応タッチパネルモニターは一般用途製品と比較し、最高動作周囲温度が高く、耐環境を考慮し、IP65(防水/粉塵)相当の性能を有しています。
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マルチモニターとは?
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表示領域の拡大、同じ画面の複数表示を目的として1台のパソコンに複数のモニター(ディスプレイ)を接続して使用することです。