プレスリリース

プレスリリース
<広報>
2020年10月14日
画面への近接を検知し、タッチレスで操作可能
非接触で操作可能なタッチパネルモニター試作機を開発
三菱電機エンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、社長: 永友 秀明)は、タッチパネルモニターの新技術として、画面に触ることなく近づいた指の位置を検出する3Dセンシング技術を用いた「タッチレス機能付タッチパネルモニター」と、空中ディスプレイ技術および空間タッチ操作技術を採用した「空中タッチディスプレイ」の試作機を開発しました。
衛生面で配慮が必要な操作や不特定多数が触る環境下にある公共施設、医療機関、オフィスなどの画面タッチ操作において、衛生的なオペレーションを可能とすることで、ニューノーマル社会における課題解決に貢献します。今後もさらなる開発を進め、2021年度の製品化を目指します。
開発の特長
- 1.非接触タッチ操作を実現する「タッチレス機能付タッチパネルモニター」を開発
- ・投影型静電容量方式タッチパネルに3Dセンシング技術※1を採用し、タッチパネルの電極数を切り替えながら容量変化を検出することで、近づいた指の位置を特定
- ・画面に触れずにタッチパネル表面から約3cmの近接距離で操作が行えるので、衛生的なオペレーションが可能
※1:開発は三菱電機株式会社
- 2.空間タッチ操作を実現する「空中タッチディスプレイ」を開発
- ・再帰反射材を搭載した光学系により、空中に映像を浮かび上がらせる技術※1と組み込んだ三次元測距センサーにより、指の位置や動きを判別する技術※1を採用
- ・空中に映し出された映像をタッチする事により画面操作が行えるので、衛生的かつ近未来的なオペレーションが可能
- ・空中タッチ操作により画面に汚れやキズが付かないことで、省メンテナンスにも貢献
開発の概要
試作機名 | 新機能 | 検知 |
---|---|---|
タッチレス機能付 タッチパネルモニター |
非接触でのタッチ操作機能 | 近接検知距離およそ30mm |
空中タッチディスプレイ | 空中結像、空間タッチ操作機能 | 空間検知(任意に設定) |
開発のねらい
世の中のウイルス感染予防意識が高まる中、特に公共施設、医療機関、オフィス等で、不特定多数が使用するタッチパネル式の入力端末においては、非接触での操作が求められています。
当社は、1996年にタッチパネルモニターの発売を開始し、今年4月に25年目を迎えました。これまで、国内外に累計22万台を出荷し、公共施設、医療機器、産業用など幅広い分野で活用されています。
今回、タッチパネルモニターの新技術として、非接触で操作可能なタッチレス機能付タッチパネルモニターと空中タッチディスプレイの試作機を開発しました。より衛生的なオペレーションが可能となることから、入力端末での接触・感染リスクを低減することに貢献します。
今後の展開
ニューノーマル時代における衛生面でのさらなるニーズを把握するために、公共、医療、食品等の様々な市場におけるマーケティングを強化すると共に、今回開発した試作機の機能や性能をさらに向上させ、2021年度の製品化を目指します。
「空中タッチディスプレイ」について
<空中ディスプレイ技術>
光源(ディスプレイ)と再帰反射材、ビームスプリッターからなる光学系を用いてディスプレイの光を空中に再結像することで、目前の空中に映像を浮かび上がらせる技術です。
Step1:光源(ディスプレイ)の光は、ビームスプリッターで通常の反射をし、再帰反射材へ進みます。
Step2:光は再帰反射材で入射と同じ方向に再帰反射し、再度ビームスプリッターへ進みます。
Step3:ビームスプリッターを透過した各光は、収束後再度拡散し、空中に映像を表示します。
<空間タッチ操作技術>
空間にある物体までの距離を測定することができる三次元距離センサーと、センサーの情報から指先を検出する独自アルゴリズムを用いて指先の空間的な位置や動きを判別することで、空中映像をタッチしているかのように操作する技術です。
お客様からのお問合せ先
三菱電機エンジニアリング株式会社
営業統括部 営業第二部 映像メディア営業課
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-13-5 ヒューリック九段ビル 電話:03-3288-1763
技術に関するお問い合わせ先
三菱電機エンジニアリング株式会社
長崎事業所 事業推進部 タッチモニタ技術課
〒851-2102 長崎県西彼杵郡時津町浜田郷536-10 電話:095-881-0082
報道機関からのお問い合わせ先
三菱電機エンジニアリング株式会社
総務・法務部 総務グループ
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