筋力測定とトレーニングの総合システム

三菱電機運動療法システム ストレングスエルゴ

三菱電機運動療法システム ストレングスエルゴ

アシスト機能について

老化や脳卒中に伴う半身麻痺など下肢運動機能の障害により自立・歩行が困難になると、下肢の運動量が減少し、下肢の筋力や運動機能がさらに衰えていきます。このため、リハビリを実施し下肢運動機能の保持・向上に努めなければなりません。
ストレングスエルゴ240とストレングスエルゴ8では、自力でペダルを回転させる運動が困難な方でも運動することができる機能として、アシスト機能を装備しています。これまでのエルゴメータでは利用者自身の力でペダルを回転させますが(自力運動)、アシストはモータの力でペダルを回転させます(他動運動)。これにより、利用者が自力でペダルを回転させることができなくても、モータによるペダルの回転に合わせて可能な範囲で自力運動できます。また全域他動運動を行っても、下肢に運動刺激を与えることができ、早期リハより適用できます。
アシスト運動は、どの運動モードでも実行する事ができます。またアシスト運動中であっても、設定したアシスト回転速度以上になるようにペダルを踏み込むと設定されている運動モードに従った負荷運動ができ、自力運動の可動域が限られる方に有効です。この機能を利用すると、片足だけでもペダルを廻しつづけられますので、片足運動も可能です。

例えば、ストレングスエルゴ240のアシスト運動には、次のような設定機能があります。

  1. (1)アシスト回転速度:ペダルを回転させる速さを1r/min単位で設定できます。リハビリ初期には10r/min程度のゆっくりとした運動から始め、下肢運動機能の回復に合せて使用できます。
  2. (2)アシストトルク:ペダルを回転させる力(トルク)を設定することができます。これを小さく設定しておくと、運動中に痛みを感じたり、回転部に足が挟まれたりする危険が予知されるケースでペダルの回転を止めることができます。強い力でアシストを促す必要があれば、大きく設定しますがペダルは止めにくくなります。
  3. (3)アシスト異常検出:アシスト運動中に何かが挟まったり、万一、ペダルを回転させることができない状態になり、ペダルが停止した状態が一定時間以上続けば、アシスト運動を中止するよう設定できます。またストレングスエルゴ240のアンダーカバーを踏んだ場合は、巻き込み防止としてアシストを中止します。