社員紹介

MEEが三菱電機グループとして家電から宇宙まで幅広い事業分野の設計に特化した会社であることを知り、興味を持ちました。実際に説明会に参加し、エンジニアとして社員の皆さんが第一線で活躍しているお話を聞き、自分もこの会社で働きたいと思うようになりました。なかでも、中津川事業所では換気扇や送風機の開発・設計を行っており、普段、意識することは少ないですが快適に過ごすために欠かせない、人々の生活に寄り添った製品の設計に魅力を感じました。

回路設計というと回路部品の選定や回路構成を決定して回路図を作成するハードウェア設計のイメージが強いかもしれませんが、回路を制御するマイコンなどに組み込まれるソフトウェアの設計も欠かせません。私は換気扇や送風機に内蔵される制御回路のソフトウェア設計を行っており、エアリゾート®と呼ばれる住宅用全館空調システムの室内機ユニットは、要求分析・設計、実装(コーディング)、評価まで、一連の設計業務を担当した製品の一つです。要求分析にて、製品の仕様を実現するためにソフトウェアとして必要な機能を明確にした後、明確化された機能の実現方法を設計書に落とし込んだり、フロー図などを用いて制御の流れを検討したりといったソフトウェア設計に取りかかります。そして、このソフトウェア設計書をもとにCなどのプログラムをコーディングし、最後に、回路を実際に動かして検証するブラックボックス試験等も取り入れながら、実装したソフトウェアの機能を検証するソフトウェア評価を行います。一連の過程を着実にやり遂げるべく、各フェーズ移行時に関係者が内容を審議する機会、デザインレビューがあり、デザインとフィードバックを繰り返すことでより良い製品を作り上げています。

※エアリゾートは、三菱電機株式会社の登録商標です。

回路設計におけるソフトウェア設計の業務では、回路図から回路構成を読み取ることや、実製品での評価が困難な場合に評価用の回路を組むこともあるため、ソフトウェアの知識はもちろんのことハードウェアの知識も求められます。回路の構成や機能を理解した上でソフトウェアを設計しなければ、思いもしない動作をしたり、ノイズの影響により誤動作したりする可能性があります。そのためにはセンサーやアクチュエータといった回路構成や使用する通信方式、マイコンポートの割り付けなどについてハードウェア設計者と積極的にコミュニケーションを図る必要があります。ハードウェアに変更があった場合は、関係者との議論、実機による検証・評価によってソフトウェアとして影響がないか確認します。また、ハードウェアの理解を深めること、勉強会への参加や社内試験の受験など、ハードウェア知識の習得に努めています。

開発を最後までやり遂げたときに喜びを感じます。開発を進める中で問題や課題が発生し、計画通りに進まないこともありますが、問題の対策を考案し、それを解決できたときにはやりがいを感じますし、自身の成長を実感することができます。また、自分が開発に携わった製品を市場で見かけたときもとてもうれしく感じます。

回路設計においてはハードウェアとソフトウェアのどちらも重要であり、双方について知識や技術を高めていくことが大切だと考えています。ソフトウェア設計は入社して以来ずっと担当しているので自身の強みであり、新しい知識や技術を取り入れてさらに伸ばしていきたいと思います。ハードウェア設計は知識や技術がまだまだ浅いため、これから積極的に経験を積んでいき、将来的にはハードウェア設計もソフトウェア設計もできるエンジニアを目指します。

就職活動を進める上で、悩んだり迷ったりすることもあるかと思いますが、最後は自分を信じて進んでください。

※掲載内容は取材当時のものです。