プレスリリース


広報
2018年10月01日

「空調機用圧縮機リターナブル梱包」が
2018日本パッケージングコンテスト「大型・重量物包装部門賞」を受賞
  三菱電機エンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、社長:永友 秀明)は、容器包装廃棄物の3R化※1を実現した「空調機用圧縮機リターナブル梱包」が、公益社団法人日本包装技術協会主催の2018日本パッケージングコンテストにおいて「大型・重量物包装部門賞」を三菱電機株式会社、王子インターパック株式会社と共同で受賞しましたので、お知らせいたします。
  なお、入賞作品に関しましては、2018年10月2日~5日開催の「TOKYO PACK2018」( 於:東京ビッグサイト)の特設コーナーにてパネル展示される予定です。
※1 Reuse(再使用)、Reduce(削減)、Recycle(再資源化)

外観:「空調用圧縮機リターナブル梱包」輸送時

「空調機用圧縮機リターナブル梱包」の概要

  近年、世界規模で循環型社会の実現に向け様々な取り組みが行われており、日本でも環境省が容器包装廃棄物の3R化を提唱しています。また、紙・木材等の素材高騰により、包装資材価格も年々増加しています。こうした背景から、当社および三菱電機株式会社、王子インターパック株式会社の3社で、空調機用圧縮機が日本に輸入される際の梱包を3R化した「空調機用圧縮機リターナブル梱包」を共同開発し、2017年12月に量産運用を開始しました。

「空調機用圧縮機リターナブル梱包」の特長、3R化の効果

■Re-Use(リユース:再使用)
・再使用可能なリターナブル梱包仕様の実用化
・厳しい海外輸送環境下でも高い耐性を実現する適合設計化
・返却時の荷姿変更によりコンパクト化(輸送時の約半分)し、輸送効率を改善
■Re-Duce(リデュース:削減)
・従来(1Way)に対してサイズを10%小型化するとともに積載効率は同一を維持
・包装材削減に伴うCO2排出量削減(削減量:129t/年)
・包装材の廃棄量の削減(削減量:221t/年)
■Re-Cycle(リサイクル:再資源化)
・ダンボール材を使用したリターナブル梱包仕様の確立
・LCA※2により包装、輸送の環境負荷低減を定量化し低炭素社会へ貢献
※2 Life Cycle Assessment:製造から廃却までの全プロセスでの製品の環境負荷を評価・定量化すること

各社の役割

会社名 主な内容
三菱電機エンジニアリング株式会社 企画、開発、製品化の取りまとめなど
三菱電機株式会社 強度評価全般など
王子インターパック株式会社 部材の調達、選定など

評価コメント

  審査委員から以下の評価を受け、受賞に至りました。
圧縮機という重量があり、かつ複雑な構造が求められる包装仕様に対し、ワンウェイよりもリターナブル優位の判断に至り、①コンパクト化による、戻し物流での輸送コスト課題へ配慮されている。②内容品の品質保護はもちろん、繰り返し使用に耐える包装としての機能を実現する材料の選択と構造を構築し、実験により環境貢献度も含めて検証できている。③リターナブル化により紙資材廃棄をやめて環境負荷を低減化が評価されました。

日本パッケージングコンテスト(GPマーク)とは

  日本のパッケージ技術の最高水準を決定するものです。材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス等あらゆる機能からみて年間の優秀作品(グッドパッケージング賞)を選定し、入賞作品にはGPマークの使用が認められます。
公益社団法人 日本包装技術協会 日本パッケージングコンテストウェブサイト
http://www.jpi.or.jp/saiji/jpc2018.html

製作担当事業所

三菱電機エンジニアリング株式会社 静岡事業所

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